間違っていると認めたくなかった
もう一度、先日亡くなられた方のことに触れる機会があった。
寝たままで、とても痩せ細っていて、赤褐色で、
拘縮している身体。
そう自分が話しているのを聞いた時、
それは間違っている
と感じた。
心で
私は間違っていない、と言い張る部分がある。
悔しい。
けれど、
そうか。
私は間違っているのか。
内側から教えられて、
当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃないんだとハッとした。
彼女はこうだった、と身体について話す時、
私は正しい。私は知っていると言い張っている。
私が間違っていると認めたくなかった。
私は、間違っているかもしれない。
間違っていたい。
その形態の奥から、
身体ではないんだよ
と教えてくれていた。
そっちが真実であって欲しい。