私は知覚に問題があります

なので感じていることを、どうか聖霊あなたに打ち明けさせてください。

助けてください

仕事で今担当している部署は、

回転数がとても早い。

 

大きな機械を13名ほどが機械の各部署に配置につき、

ひたすらそのスピードに合わせて

全身を使い、機械が求める作業を黙々としていく。

 

 

昨日は、ほとんどが

その機械の仕上げと言われるところだった。

 

小さな化粧箱を大きめな段ボールに何個か手で詰めて、機械に流していく。

 

腕と手首と、とにかく全身を使いながら

ものすごいスピードに合わせて詰めていく。

 

ちょっとでも

躊躇したり、箱がずれてしまうと、

あっという間に化粧箱がたまってしまい、

一人では手に負えなくなる。

 

そのまま詰まっても、

機械は止まらないし、

自分では本当にどうにもならなくなり、パニックになる。

 

そうなるともう、

助けを求めなければならない。

 

 

大抵、

機械の周りにみんながいるけれど、

 

機械の音がとても大きく、

声を普段話す音量の何倍も出さないと、

相手に聞こえない。

 

昨日は、

ほとんど仕上げだったので、

結構力が入らなかったりして、詰まってしまうことが多かった。

 

あ、やばい!

詰まった!

 

叫べば助けてくれる距離に人はいる。

 

 

そこで、本当に大声で、すぐに言わなければならない。

 

 

「助けてください!」

 

 

しかし、

昨日、結局一回も助けてください!と声に出せなかった。

 

 

一回も。

 

 

助けてほしい意味で、

「〇〇さーん!」とか

「お願いします!」と言う人もいる。

 

 

それさえ声に出せなかった。

 

 

せいぜい、「あ!詰まった!」としか言えなかった。

 

 

助けを求めるなんてダサい。ダメだ。

 

 

誰かが気づいてくれるだろう。

 

 

助けを求めてなるものか。

 

 

恥ずかしい。

 

 

まだやれる。

 

 

やれない、ダメダメをさらしたくない。

 

 

ダメダメなのを認めてなるものか。

わたしはやれるのだから。

 

 

みっともない姿をさらしてなるものか。

 

 

負けを絶対認めねーぞ。

 

 

 

そんな思いしかなかった。

 

 

一度も、

「助けてください!」と大声で

本気で助けて、と言う思いで言えなかった。

 

 

そして、

今日も出来た。という思いで家に帰る。

 

 

しかし、

一日中、心は泣き叫んでいた。

 

悔しさと、愛されるに値しないという無価値感。

 

悔しい。悔しい。

殺したい思い。

全宇宙から無視され、信用されていない、嘲笑されている。

失敗した。失敗した。価値がない。

赦せない。

攻撃したい。

悲しい。悲しい。惨め。

 

この世界で何をしようがもう救われない。

 

どうしようもない

どうしよう。

 

 

書き出した最後に心から出てきた言葉は、

 

 

 

「助けて!」

 

 

ああ、

わたしは泣き叫んで、助けを求めている。

 

 

仲間には、

こう言う部署にいるんだよ。聖霊だねなんて笑いながら話しながら、

 

今までに一度も、本当に

 

「助けてください!」と大声で言えたことがなかった。

 

 

 

 

今日からまた

その部署がしばらく続く。

 

 

もう本当に助けを

大声で求めようと思う。