罪がない
「帰りたい!
あんた!ちょっと聞いてるの?!
電話してちょうだいよ!」
なんとかしようとして
ずーーーーっと怒って叫んでいる。
同じばあちゃんが風呂から出てきて、
同じ場所に座る。
今度は、
「ありがとうーーーー!
ありがとうございますーーーーー!
お世話なりますーーー!」
と泣きながらずっと叫んでいる。
同じ人が、
怒りと悲しみ、孤独で泣き叫んでいるのと、
感謝でありがたくて泣いて叫んでいるのと、
違いがなく、同じに感じた。
怒りが悪いわけでも、
感謝がいいわけでもない。
罪がない。
意味がない、
過去を見ていた。
そんな感覚だった。
2月合宿の最終日に、
正面に座ってエクスプレスしていた兄弟が
カメラの中に見ている実在しない映像のような感じがしていて、
このばあちゃんも画面の中にいた感じに見えた。
教えていただいて、ありがとうございます。