私は知覚に問題があります

なので感じていることを、どうか聖霊あなたに打ち明けさせてください。

あなたは愛です

退院して戻ってきた男性のKさんが、

1週間も経たないうちにレベルがあっという間に落ち、

いつ呼吸停止してもおかしくない状態になった。

 

逝くことはKさんが決断した、と感じた。

 

朝食の配膳をしている時、

彼が誰なのか教えて欲しいと祈っていたからなのか、

 

あなたは愛です

と感じた。

 

すぐ心を閉じてしまったけど、

Kさんだけではなく、

私を含め、その場にいた全員に言われているように感じた。

 

昨日はそのユニット勤務で、Kさんをこまめに訪室し見にいく。

 

2日前まで「おーー!おーー!」と繰り返し大声を出し続けていたが

何も食べられなくなり、目を閉じ声をかけても返事はなく、

下顎が落ち、口呼吸がだんだん浅くなっていく。

 

彼が誰なのか教えて欲しい。

 

最期が近くなって、ようやく祈ろうとする自分が嫌だ。

 

元気な時はしない。

自分が忙しい、大変だ、ばかり。

いつも遅い。

 

向かいの居室にいた時、

フロアーの職員さん3人が、Kさんのベッド脇に立って笑って話していた。

 

もともとKさんの写真が貼ってあったけど、

追加で何やらKさんの居室の壁に貼ったらしく、

それを見てみんな笑っていた。微笑んでいた。

深刻さが全然ない。

 

その様子を見て、

私はあんな風には笑えない。

みんなKさんのことを想って、思い出話をしている。

あんなふうに、なれないよ。

どうせ私には無理。

どうしてあんな風に、愛を持って見れるんだ?

 

そんな思考があがり、

無価値感、孤独感、悲しみを感じていた。

 

私のシフトからいって、

Kさんに会えるのは、おそらく今日が最期だろう。

 

疲れていた身体だったけど、

居室に入った。

 

例の職員3人が見ていた壁を見た。

 

1ヶ月前の元気に笑っているKさんの大きな写真数枚や、

最近の写真、本人は書けないので、

職員がKさんの手をとり、筆を一緒に持って書いた書道が貼られていた。

 

それを見た瞬間、

愛を感じて、涙が止まらなくなった。

 

同時に、

そのKさんの手をとって一緒に書いてあげた職員が居室に入ってきた。

 

実は、

その女性の職員のことを私は苦手だと感じている。

 

はっきりした物言いだから怖い、嫌だな、

きっとこの人は私のことを嫌っているに違いない。

すぐミスばかりしたり、気が利かないし、よく動けない私を馬鹿にしているに違いない。

怒られる。

そう思っていた。

 

嬉しそうに、

これいいでしょ?

たった1ヶ月前の写真なんだよ。と言った。

 

みんなの優しさを感じるよ、、と泣きながら彼女に打ち明けた。

本当に感じていたから。

 

その人が用意したのだろう。

坂本九だかのCDが流れていた。

 

1人じゃないよ〜

と歌詞が流れてくる。

 

Kさんの最期を、みんなで笑顔で暖かく、感謝で送り出そうとしている

職員さんたちの愛を感じて、泣けて仕方なかった。

 

もう少ししたら息子さん来てくれるから、がんばれ〜

と声をかけていた。

 

Kさん、待っているのかな。

 

あなたは愛です

Kさんをそう見たいと思っていたけど、

 

肉体を脱ごうとしているKさんが私に、

あなたは愛です

そう教えてくれていたんだ。

 

彼女を見誤っている私に、

あなたは愛ですと。

 

あなたが誰なのか教えて欲しいって思ったけど、

それは私に向かって言っていたんだ。

 

愛であるKさんという私から教えてもらっていた。

 

彼女は、私なんだ。

 

あなたは愛なんだよ、と。

 

Kさん、ありがとう。

 

 

Kさんの息子さん、娘さん、最後に間に合うように早く来ないかな

という思考が浮かんだ。

 

これが生物学上の親だったら、きっとそう思うのだろう。

 

やっぱり、それが常識だと思っている。

 

時々、急病になった時に面倒が見れなかったり、

死に目に会えないかもしれない、と親に話すことがあったけど、

 

本当にその立場に立った時、どうだろうか?

 

たとえ親の死に目に会えなかったとしても、

神の目的のために、聖霊に使われることを望む。

 

私は、

あなたは肉体ではないんだよ。

あなたは愛で一つなんだよ、と教えられたいから。

 

数日前に

ライラの動画を勉強会で見た時、

すでにKさんの最期が近かったので、ライラのように見たいと思った。

 

すべてが良きことのために

聖霊のために

全体の目覚めのために、使われることを望みます。

 

他のメンバーのシェアの方が大きく、

きっと私のシェアや感じたことなど、

勉強会では話題にもならないだろう、と無視されるだろう、と卑屈になって

無価値感や、悲しみや怒りも上がった。

 

何者かになりたかった。

 

その欲望を手放し、捧げます。

 

あなたは愛です。

 

これが真実だと受け入れたいからです。

 

ありがとうございます。