私自身
もうそろそろ、と見られている方。
とてもとても痩せていて、
骨と皮だけのような体。
腕が縮こまっていて、
肌は茶褐色。
お名前を呼ぶと、
わずかに瞼をピクッと動かされた。
私。
私自身であると教えられなければ、
私だって思おうとすら思えなかった。
家に帰り、思い浮かべると
その方と心で一つなのを感じて、
家族、と浮かんだ。
涙が出てくる。
ありがたいと感じるからかな?
なんで泣くのか分からない。
あなたが私に代わって見て欲しいです。
私自身として見たい。
私の最期の最期に、何を思う?、、
優しくされたい、
赦して欲しい。
そう思うな。。
だから
その方という私自身に
優しくありたい、
慈しみたい。
と思う。
私ができることは、何もないのだけれど。